【公開日：2025.06.10】【最終更新日：2025.04.21】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

24KU0025

利用課題名 / Title

合金ナノ粒子のキャラクタリゼーション

利用した実施機関 / Support Institute

九州大学 / Kyushu Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】（主 / Main）計測・分析/Advanced Characterization（副 / Sub）-

【重要技術領域 / Important Technology Area】（主 / Main）次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials（副 / Sub）次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials

キーワード / Keywords

ナノ粒子/ Nanoparticles,電子顕微鏡/ Electronic microscope,生体イメージング/ In vivo imaging

利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名（課題申請者）/ User Name (Project Applicant)

新留 康郎

所属名 / Affiliation

鹿児島大学学術研究院理工学域理学系

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

橋本 大輔

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

福永 裕美

利用形態 / Support Type

（主 / Main）技術補助/Technical Assistance（副 / Sub）-

利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KU-009：ハイコントラスト補助電子顕微鏡

報告書データ / Report

概要（目的・用途・実施内容）/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

金ナノ粒子は化学的に安定であり、高効率に金イオンを脱離するので、高感度なマスプローブとして機能する。しかし、金は同位体が1 種類しかないため夾雑イオンとの区別が困難である。一方、銀ナノ粒子の場合、銀は同位体が2 種類存在し質量分析で用いた際に特徴的なシグナルが検出される。この特徴は夾雑イオンと区別する際に非常に役に立つ。しかし、銀は酸化されやすく不安定な側面と生体毒性も報告されており、生体プローブとして用いるには不向きである。合金ナノ粒子は、金ナノ粒子の化学的安定性を維持したまま多様なイオンの脱離を可能である。合金ナノ粒子の構造とイオン化挙動の相関を明らかにし、マスプローブとしての機能を最適化する。

実験 / Experimental

金ナノ粒子をクエン酸還元法で調製し、これに銀またはパラジウムのシェルを付与し、パルスレーザー光 (532 nm, ~10 ns) を20 mJ/ pluse, 20 Hz, 30 分照射し、水中で合金化した。

結果と考察 / Results and Discussion

金銀合金ナノ粒子の場合は多くの球状粒子が観察され、水溶液中でのコアシェル構造の融合と合金化を確認できた。金パラジウム合金の場合もレーザー照射だけの粒子は球状の合金が観察されたが、塩化金酸による処理後はヒゲ状など不定形の形をした粒子が観察された。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations

光融合による合金化

その他・特記事項（参考文献・謝辞等） / Remarks(References and Acknowledgements)

成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング（DOIのあるもの） / DOI (Publication and Proceedings)

口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.

1. 谷村 夢貴、新留 康郎,合金ナノ粒子を用いた免疫検出と非特異的凝集体形成の抑制,九州分析化学若手の会　第３７回若手講演会および第４２回夏季セミナー,ホテル中原別荘,2024.07.26-27
2. 古賀 奏子、新留 康郎,金銅合金ナノ粒子の調製,九州分析化学若手の会　第３７回若手講演会および第４２回夏季セミナー,ホテル中原別荘,2024.07.26-27
3. 古賀 奏子、新留 康郎,合金ナノ粒子の調製：パルスレーザー光照射によるその場融合法の開発,2024 九州コロイドコロキウム,大分大学,2024.08.27-27
4. Yumeki Tanimura、Yasuro Niidome,Activities of Antibody-Modified Gold Nanoparticles after Freeze-Drying,南日本分析化学フォーラム 2024,鹿児島大学,2024.11.30-30
5. 橋本 大輔、新留 康郎,2種類の合金ナノ粒子を用いた免疫検出：TNF-α検出の定量性,南日本分析化学フォーラム 2024,鹿児島大学,2024.11.30-30

特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications：0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents：0件