【公開日：2025.06.10】【最終更新日：2025.02.27】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
24AT0256
利用課題名 / Title
ブラシ型高分子のSPMによる構造観察
利用した実施機関 / Support Institute
産業技術総合研究所 / AIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用（ARIM事業参画者以外）/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】（主 / Main）計測・分析/Advanced Characterization（副 / Sub）-
【重要技術領域 / Important Technology Area】（主 / Main）革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion（副 / Sub）-
キーワード / Keywords
エネルギー貯蔵/ Energy storage,二次電池/ Secondary battery,走査プローブ顕微鏡/ Scanning probe microscope
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名（課題申請者）/ User Name (Project Applicant)
大平 昭博
所属名 / Affiliation
産業技術総合研究所
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
山崎 将嗣
利用形態 / Support Type
（主 / Main）機器利用/Equipment Utilization（副 / Sub）-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
AT-047：走査プローブ顕微鏡SPM_2[SPM-9600/9700]
報告書データ / Report
概要（目的・用途・実施内容）/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
HOPGやマイカ基板上に合成した立体規則性の異なるブラシ型高分子の希薄溶液（10-4wt%程度）をキャストし、直鎖状やランダムコイルといったコンフォメーションの違いをSPMによって確認する。
実験 / Experimental
ポリノルボルネンを主鎖骨格とする、側鎖にアルキルチオフェン分子を有するブラシ状高分子をTHFに溶解させた、濃度10-4wt%程度の溶液を調製した。調製した溶液を1cm x 1cmサイズのHOPGもしくはマイカ基板に10μL滴下し、室温で自然乾燥させた。乾燥後、AFMによって分子鎖の凝集状態を観察した。
結果と考察 / Results and Discussion
マイカ基板上ではポリマーの立体規則性によらず、球状に凝集した構造が観察された。一方、HOPGでは立体規則性によって凝集体の構造に違いが見られた。シス体は比較的サイズの揃った球状粒子が観察された。また分子量とサイズに相関が見られた。一方、トランス体はシス体とは異なり、凝集構造のサイズに違いが見られた。この違いはシス体は分子内で凝集する傾向が大きいのに対し、トランス体は分子間相互作用によって凝集体を形成する傾向がシス体よりも顕著に見られたものと考えられる。立体規則性の違いが分子内・分子間相互作用の違いを引き起こした結果、凝集構造が異なることが示唆された。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項（参考文献・謝辞等） / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング（DOIのあるもの） / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications：0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents：0件