【公開日：2025.06.10】【最終更新日：2025.05.23】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
24NU0051
利用課題名 / Title
SrTiO3:Al上に担持されたPtとPdの合金形成に関する分析
利用した実施機関 / Support Institute
名古屋大学 / Nagoya Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用（ARIM事業参画者以外）/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】（主 / Main）計測・分析/Advanced Characterization（副 / Sub）-
【重要技術領域 / Important Technology Area】（主 / Main）高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed（副 / Sub）-
キーワード / Keywords
Pd, Pt, Alloy, SrTiO3,セラミックスデバイス/ Ceramic device,センサ/ Sensor,電子顕微鏡/ Electronic microscope,電子回折/ Electron diffraction,エレクトロデバイス/ Electronic device,電子分光/ Electron spectroscopy
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名（課題申請者）/ User Name (Project Applicant)
森 彰吾
所属名 / Affiliation
名古屋大学 学際統合物質科学研究機構
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
斎藤 進
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
樋口 公孝
利用形態 / Support Type
（主 / Main）技術代行/Technology Substitution（副 / Sub）-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
NU-102：高分解能電子状態計測走査透過型電子顕微鏡システム
報告書データ / Report
概要（目的・用途・実施内容）/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
本実験はSrTiO3:Al上に含浸法で担持されたPdとPtが合金を形成していることを確認するために行われた。もう一つの可能性として、SrTiO3:Al表面にPdとPtがそれぞれ独立に担持されている可能性がある。XPSを用いた過去の実験ではPdとPtの電気陰性度の類似に起因して、合金形成を確かめることができなかった。そこで今回、元素マッピングによる合金形成の確認を試みた。
実験 / Experimental
収差補正電子顕微鏡(JEM-ARM 200F Cold)を用い、試料の観察および元素マッピングを行った。
結果と考察 / Results and Discussion
EDX元素マッピングの結果、PdとPtがSrTiO3:Al上の同じ場所に観察された（図1）。このことからPdとPtの合金が形成していることが示唆された。いくつかのPdとPtの合金粒子に対しラインスキャンを実施したところ、PdとPtが合金粒子中に同様に分布していることがわかった。これらの結果から、SrTiO3:Alに対しPtとPdを同時に含浸法により担持した今回のサンプルに関しては、SrTiO3:Al上においてPdとPtがミックス合金として存在しているという結論に至った。他の固体材料に対しPtとPdが含浸法により担持された過去の報告においても、同様のミックス合金の形成が確認されているため、本実験結果およびそれに基づく考察は妥当であると考えられる。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1. 元素マッピング (a)Pd (b) Pt (c) PdとPtの重ね合わせ
その他・特記事項（参考文献・謝辞等） / Remarks(References and Acknowledgements)
本実験は樋口公孝氏による技術提供により実施された。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング（DOIのあるもの） / DOI (Publication and Proceedings)
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Shogo Mori, PdPt/SrTiO3:Al-catalysed redox-selective photoreduction of unsaturated carboxylic acids using minimal electron-donor and water, Chemical Communications, 60, 13682-13685(2024).
DOI: 10.1039/d4cc03791j
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications：0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents：0件