2025年は、北川進先生がノーベル化学賞を、坂口志文先生がノーベル生理学・医学賞を受賞されるという、我が国の自然科学にとって誠に喜ばしい年となりました。一国民として、また研究に携わる者の一人として、心よりお祝い申し上げます。とりわけ、材料科学の加速支援を主なミッションとするマテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)事業にとって、北川先生が先駆的に切り拓かれてきた金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks, MOF)の研究は極めて関連が深く、本事業による研究基盤整備が、その発展の一助となり得た可能性に思いを巡らせると、特別な感慨を覚えます。また、同年にノーベル物理学賞を受賞した量子コンピュータもまた、本事業と密接に関係する研究対象です。このたび、本事業との関わりを可視化する試みとして、「MOF」と「量子コンピュータ」を取り上げた特集記事を企画しました。
マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)運営機構長
ARIM Japan 機器利用報告書集【量子コンピュータ編】
ARIM Japan 機器利用報告書集【量子コンピュータ編】 [24頁/PDF形式/25.21MB] [2026年1月発行]
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ARIMでは、電子顕微鏡や光電子分光を用いた構造・物性評価支援に加え、量子コンピュータ応用を志向した量子ビット素子やヘテロ構造薄膜の微細加工など、多様な支援を行ってきました。2025年、半導体関連支援を強化したARIM半導体基盤プラットフォーム(ARIM-SETI)という新たなサービスを開始しており、これを活用することで量子コンピュータ分野への貢献が一層加速することを期待しています。
ARIM Japan 機器利用報告書集【MOF(金属有機構造体)編】
ARIM Japan 機器利用報告書集【MOF(金属有機構造体)編】 [20頁/PDF形式/18.54MB] [2026年1月発行]
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本報告書集では、MOF研究におけるARIMの具体的な支援事例を紹介しています。我が国発とも言えるこの材料分野において、新たな研究の着想や展開のヒントを得るとともに、ARIMの活用を検討いただく契機となれば幸いです。