日本の学術界・産業界へ向けて、ARIMで蓄積されてきた約11万件の構造化データの共用サービスを9月30日から本格開始いたします。共用データの利用を希望する研究者は、所定の利用料を支払うことにより、当該データをダウンロードして利用することが可能となります。活用ユースケースとして、「1. 実験条件設定支援」、「2. 計算データ等との統合活用」、「3. 教育コンテンツ等への展開」などが想定されています。AIや機械学習などにもデータの利活用が可能となっており、本データ共用を通じてデータ駆動型マテリアル研究開発のさらなる加速が期待されます。

サービス開始
2025年9月30日(火)予定
概要・特徴
- 提供するデータ:ARIMにおいて共用する約1,200台の機器を利用する研究から創出された、各種測定値、グラフ、画像など豊富なマテリアルデータに関する構造化データを、ダウンロードして利用することが可能。これらには実験条件に関する情報やサンプル情報等のメタデータが含まれる。
- 利用可能な構造化データ件数:約11万件(2025年7月時点)※新しい構造化データは随時追加され、年間数十万件ずつ増加見込み。
- データの特徴:装置ごとに異なるデータ形式を統一化し、AIや機械学習などにもデータの利活用が可能。失敗データを含む様々な実験データを蓄積。各種材料について、物性値・測定・解析データのほか、材料の合成や半導体・デバイス加工における温度や圧力などの実験条件、プロセスデータ等も紐づけ。
利用方法
- ARIMデータポータル(https://nanonet.go.jp/data_service/)より申請・登録後、利用したいデータセットを検索、ダウンロードして利用
- 提供形態:シングルライセンスまたはグループライセンス単位による年間定額制(年会費制)
- 利用者条件:
外国為替及び外国貿易法その他関連法令の要件を満たす者
(日本国に居住する日本人や6か月以上日本国に居住をする外国人など外国為替および外国貿易法の居住者)
日本国内で設立された法人に所属し、利用を申し込み、許諾された者
プレスリリース
大規模マテリアルデータ基盤を構築・共用開始 ~国内26機関連携により、科学と産業を支える知のインフラを整備~|文部科学省 令和7年8月26日
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01556.html